Live in Japan/
Deep Purple (1972)

このアルバムはロック史に残る最高傑作ライブアルバムの一つに数えられるものである。私の師匠であるリッチー・ブラックモア大先生の本アルバムにおけるギタープレイはベストパフォーマンスと言って差し支えないであろう。ディープパープル自身も当時絶頂期にあり、最高の一体感を示していた。ディープパープル第2期と呼ばれるリッチー師匠、イアン・ギラン、イアン・ペイス、ロジャー・グローバー、ジョン・ロードという当時の布陣が個人的にも最も好きだ。リッチー師匠がストラトキャスターとマーシャルのみ(おなじみテープエコーも使っているけど)から生み出すファットでウォームな歪みは驚異的としか言いようがない。硬軟使い分けるジョン・ロードのハモンドオルガンの音色も非常にクールで、リッチーとの掛け合いも最高である。相変わらず正確無比なドラミングをみせつけるイアン・ペイスの「The Mule」におけるドラムソロはロック史におけるベストドラムソロと言えよう。

KISS/KISS (1974)

「シンプル・イズ・ベスト!!」をまさに地で行くKISSのスタイルはデビュー時にはすでに確立されていた。メンバーの病死といった不幸な出来事も含めてメンバーチェンジが何度か行われたが、やはり化粧をした「ポール、ジーン、エース、ピーター」の組み合わせが最高である(テクニック面での話しはさておくとして)。この彼らのファーストアルバムに収録されている曲はすべて非常にシンプルであるものの、そのインパクトは文句無しに強烈である。個人的にKISSのベスト盤を作るならば、ほとんどがこのアルバムからの選曲になるであろう(Black Diamond, Cold Gin, Deuce, Strutter, Firehouseなど名曲ばかり)。中でも「100,000 Years」はKISSの長い歴史の中でも私にとって最もお気に入りの曲である。大物バンドが一旦活動休止の後に再結成されるのが一種のブームになっているが、KISSは一度も解散せずに現役で頑張り続けている数少ない大物バンドの一つである。これからも頑張ってほしい。

4/Foreigner (1981)

このアルバム以前にフォリナーが発表した3枚のアルバムはすべてミリオンセラーとなった素晴らしいアルバムであった。とはいうものの、フォリナーにはどこか地味さがあった。しかし、4作目のこのアルバムは過去のどのアルバムより強烈なインパクトを持った彼らの最高傑作である。もともとフォリナーは英国人・米国人の6人編成のバンドであったが、2人が脱退し4人編成となった。アルバムタイトルはこのことに因んで付けられている。メンバーの数は減ったものの、彼らは名曲「Urgent」、「Juke Box Hero」、「Waiting For A Girl Like You」をはじめとする過去にも増してストレートでダイナミックな曲を作り上げることに成功した。最初にシングルカットされた「Urgent」は、以前のフォリナーの作品には見られなかったハードでタイトな楽曲であり、ファンキーなサックスソロが印象的(この曲が彼らの代表曲となったため、彼らはコンサートにはこの曲だけのためにいつもサックスプレーヤーを同行させねばならなくなった)。「Juke Box Hero」は他のどの曲よりもダイナミックでハードな曲であり、フォリナーの新しい側面を表現している。一転して美しいバラードである「Waiting For A Girl Like You」はビルボードチャート第2位を最も長くキープした曲としても有名であるが、オリビア・ニュートンジョンのフィジカルが上につかえていてついに1位にはなれなかった。 ルー・グラムは実に素晴らしいボーカリストであり、彼のハイトーンボイスを生かした巧みな唱法がフォリナーの成功の大きな要因となっている。ミック・ジョーンズのギタープレイは以前のアルバムよりもかなりハードになっており、開放弦をうまく使ったプレーは非常にクールである。私がフォリナーに対して抱いているイメージは、「まじめなグッドガイ」であり、多くのロッカーが持つ悪童的なイメージとは程遠い。彼らのコンサートステージは、良質な音楽を追求するだけといった彼らの真摯な態度を反映してか、実に質素である。



... To Be Continued ...